第159回直木賞受賞作。芸術家の父親を包丁で刺して死なせた女子大生の娘が逮捕された。彼女のことを本にしようと取材する臨床心理士を主人公として、彼女の国選弁護人、娘の弁護ではなく検察側の承認に立つ母親、かつて彼女と関係した男の証言などから、少しずつ真実が浮かび上がってくる。
主人公である臨床心理士自身も重い経験をしてきており、そのエピソードと娘の過去が交錯しながら描かれる。ただ、途中までの濃厚な物語の展開に比べて、結末はややあっけなかった。特に法廷シーンはもうちょっと厳しく追求されそうな気がしたが、そうするとまた別の物語になってしまうのかもしれない。
タイトルの意味はよくわからなかった。なんでファーストラヴなんだろう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年5月12日
- 読了日 : 2019年5月10日
- 本棚登録日 : 2019年5月12日
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