沈黙する女たち (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2017年10月6日発売)
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本棚登録 : 199
感想 : 17
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前作で映像という媒体に少し慣れた早乙女綾香に早くも新入社員の部下が。しかし部下の久我は元刑事で取材のやり方も強引だったり使っていいかブルーなコネを多様したりでまた戸惑いの嵐。でも信念を曲げない様に心がけながら廃屋での死体遺棄事件を追っていく。また関係ありそうな人物視点でも事件が語られ、謎が謎を呼ぶ。久我とは反発し合うのかと思っていたけど野見山とは違う味のコンビになったので楽しい。謎がきちんと収束して真実が浮かび上がる過程は手堅く安定。真実に対しての報道の姿勢は綾香と一緒に色々考えさせらせる。「死体博物館」の謎は次作に期待かな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2020年7月19日
読了日 : 2020年7月17日
本棚登録日 : 2020年7月19日

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