本作品は関東大震災の翌年の1924年から連載され、翌1925年に書籍として出版された。ヒロインであるナオミの自由奔放で小悪魔的な性格から、この様な女性を「ナオミズム」と呼ぶほどに当時から人気かつ影響力のある作品である。
主人公の河合譲治とナオミの恋愛と結婚を描写した作品である。河合はナオミの不貞行為に振り回されながらも結婚生活を続け、しまいには彼女の不倫すら甘受するようになる。また、作中に河合のマゾヒズムが描写されている。人間味があり官能的な作品である。
理性だけでは抑え切れない人間の欲望や堕落さを味わえるわたしの大好きな作品です。
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- 感想投稿日 : 2020年10月28日
- 読了日 : 2020年10月28日
- 本棚登録日 : 2020年10月28日
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