世界中の事件報道をきっかけに、その事件が起きた原因を歴史や地理に求め、解説する週刊誌連載コラムに加えて、菅官房長官やドワンゴ代表の川上量生とのインタビューも収録された、いつもながらのわかりやすい池上本。
取り上げられている時事ネタは、後藤健二氏殺害をはじめとするイスラム国、STAP細胞、TPPなど、2015年に長い間世間を賑わせたニュース。その中に著者自身がネタとなった朝日新聞の池上彰連載記事掲載打ち切り事件も含まれている。
渦中の本人ながら、事件を客観的にまとめ、いつもながらの池上節で解説する。この一件で、自分を応援して朝日新聞を批判する他のマスコミに対しても、似たようなことをやったことがあると著者は戒める。なによりも客観性を重視する、著者のさすがのジャーナリスト魂を見た。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
雑学
- 感想投稿日 : 2016年3月23日
- 読了日 : 2016年3月23日
- 本棚登録日 : 2016年3月23日
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