モルグ街の殺人事件 (岩波少年文庫 556)

  • 岩波書店 (2002年8月20日発売)
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本棚登録 : 205
感想 : 22
4

約200年前の作品。
世界で初めての推理小説と言われている“モルグ街の殺人”を読みたくて購読。
合計7つの短編でどれも非常に味わい深く、今読んでも古さを感じさせない描写と世界観。
独特な世界観の背景に時代や史実が伴わない設定が、さらにそう思わせているのだと思う。
目的であったモルグ街の殺人は、想像していたシンプルさとは角度の違う無駄のなさ、意外性とロジカルな謎解き。
和訳も違和感のない文体なので読みやすく、次へ次へと没入できた。
文学、歴史、人物など様々な方面に影響を与えたという事実を私の頭ではまだ事実として捉える事しか出来ていないが、
言葉にできない、抽象的な感覚というもので肌に触れたように思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月13日
読了日 : 2021年8月13日
本棚登録日 : 2021年8月13日

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