ロストブックス

  • 晶文社 (2009年8月22日発売)
3.17
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 41
感想 : 7
4

確かにテーマは面白いし、今までに伝えられている本がどのようのして現代に伝わっているかの話は魅力的。著名な作家の失われてしまった作品に関する部分はロマンを感じるところであり、大変興味深いけど、この本全体でいうと、なんだか物足りない感じに終わってしまう。
おそらく、それはこの本を読む前提知識がある程度必要であることと、この本がそれぞれの作家に対して作者個人の方向からの視点重視で書かれているからだと思う。
そして、文末で知ったのだが、この日本版は原書よりかなりの作家を削っているとのこと。井原西鶴をなぜ削ったのかわからないが、とにかくこの本を本当に知ろうと思ったなら原書をあたってみるのもいいかもしれない。
ただ、この作品を訳すのは大変だったと思う。膨大な知識が必要だから。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2009年9月10日
読了日 : 2009年10月10日
本棚登録日 : 2009年9月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする