クレヨン王国のパトロール隊長 (講談社青い鳥文庫)

3.86
  • (49)
  • (24)
  • (61)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 279
レビュー : 35
unknownさん 2010/07   読み終わった 

購入日:1997/??/??
読了日:1997/??/??
最終読了日:2010/07/20
必要があって再読。

アニメ『夢のクレヨン王国』を放映中に1回読んで、中学生になったあとも一回くらいは読んだことがあったのだが、それ以降はずっと本棚にしまっていたので、今回再び読んでみて、記憶の中の話と大分違っていることに驚いた。
記憶の中では「心が壊れそうなほど傷ついた少年がクレヨン王国へ行って、七百七十七代目のパトロール隊長になって、少女を助けるために、ネダマンネンという病気を集めるのを趣味にしていた神様のところに忍び込み失敗して百日ぜきを受け取り、苦しい中、呼び出したら死んでしまう神様を呼び出して世界を救い、少年も何とか助かって元の世界に帰る」というものだった。
ところが、間違ってはいないのだが、「少女を助けるためにネダマンネンのところへ行く」というのは、物語の後半の方で、前半では、パトロール隊長になった少年がパトロール隊らしく、各地の困っている生き物を助け、中盤では水の精と火の精の戦争を止める話となっていた。ネダマンネンの屋敷に行くのも、水の精の少女がこの戦争で受けた傷を治すためであった。
記憶の中では世界を救ってそれでめでたしめでたし、だったのだが、実際は、世界を救ったあとにも、少年が目覚めるまで、元の世界に帰るまでにもストーリーがあった。
主人公の言葉遣いが意外にぞんざいで、担任の先生に対する憎しみの感情もストレートに出ていて驚いた。
戦争の話が入っており、今読めばネダマンネンの屋敷よりも物語的に重要であると思うのに、どうして忘れていたのか不思議でならない。小学校のころに読んだときは、「勇気ある少年の冒険物語」としてしか受け取っていなかったと思うが、今読むと、その奥のメッセージが見えてくる。
昔は見えていなかった構成が見えて、気付かないで読んでいたころが幸せに思える。

レビュー投稿日
2010年8月15日
読了日
2010年7月20日
本棚登録日
2007年8月19日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『クレヨン王国のパトロール隊長 (講談社青...』のレビューをもっとみる

『クレヨン王国のパトロール隊長 (講談社青い鳥文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『クレヨン王国のパトロール隊長 (講談社青い鳥文庫)』にunknownさんがつけたタグ

ツイートする