左翼の教授と右翼一水会代表という異例の組み合わせの対談だが、全く違和感が無い。その訳は二人とも真の愛国者(この本では愛国とは自国愛のこととして使われており、他国憎になるから使うのが難しいとされ、もっともだと思うが)だからだろう。日本を愛するのであれば原発反対は当たり前の結論である。また、最近の偏狭的ナショナリズム傾向に警鐘を鳴らし、この愚かな行為がどれほど惨めな行為でもあるかを諭す。今でもYMOを聞き、天皇とこの国土を愛しく思う私としては、実に的を射た本である。くだらない反韓だか嫌中だかの本を読んで、自己満足に陥り溜飲を下げている読者とその著者には是非とも読んでもらいたいものである。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年1月19日
- 読了日 : 2014年4月10日
- 本棚登録日 : 2014年4月10日
みんなの感想をみる