『悪童日記』の続編。
双子のひとりクラウスは国境を越えて隣国へ、一方のリュカは「魔女」と呼ばれた祖母の家に残った。
本書は後者、リュカの物語だ。
読みながらときどき脳裏をよぎっていたのは、フランシス・ベイコンの、あの、存在そのものが叫び声をあげているような肖像画だ。
その叫びはあまりに深い場所から発せられているので、じっさいの叫びとなって声に出るまでには永遠の距離がある。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・詩
- 感想投稿日 : 2021年6月13日
- 読了日 : 2021年6月13日
- 本棚登録日 : 2021年6月13日
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