ウクライナ危機後の世界 (宝島社新書)

  • 宝島社 (2022年6月22日発売)
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ユヴァルノアハラリのコメント、信用の喪失による文明の崩壊。戦争が起こり、国内でも国家間でも様々な場所で信用が喪失し、不信感が広がっているように思える。この意味は深い。戦争により、他国に対する信用が低下すれば、一国だけでは対峙できないような、核問題、遺伝子操作、食料問題、貧困問題、AI技術や温暖化対策など、あらゆる問題について、今より協調路線が後退する。プーチン大統領が勝てば、軍備拡大競争が激化する。活路は、プーチンが負ける事。

善悪二元論では語らず、ロシアにはロシアの理屈があるとティモシースナイダー。ロシアとウクライナが一つの国民、民族に戻るべきだというプーチンの幻想。しかし、やはりここでも最終的にはウクライナが勝つしかないのだと。

本著のインタビューに応じたのは彼らを含む世界で頂点に立つ慧眼の士。必読である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年2月28日
読了日 : 2023年2月28日
本棚登録日 : 2023年2月27日

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