5篇の短編集。
子供を育てる家庭の話が続く。
「ゲンノショウコ」が印象的だった。
知的障害のある妹を持つ美幸が、自身の娘風花も知的障害があるんじゃないかと心配して心のバランスを崩しそう。
知的障害のある家族が他人から向けられる不躾な視線、態度、言葉。よく分かってるはずなのに同じ態度を風花の同級生で知的障害を持つ良樹君のお母さんに取ってしまい自己嫌悪に陥る美幸。
「ねーね、ねーね」と美幸の事を大好きな妹を、美幸も好きなのに同時に疎ましくも思ってしまう。その罪悪感が最悪の形で強制的に固定化されてしまう。
苦しいだろうなと想像する。
いい思い出だけを残して、少しでも罪悪感が消えればいいなと祈る
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年2月14日
- 読了日 : 2023年12月19日
- 本棚登録日 : 2023年12月18日
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