2001年刊。著者は京都大学工学部教授・総長。本書はタイトルから想起される認知心理学の書でなく、世上に流通流布する「説明」(ロジック)の理解に必要な要素を解説。テーマは様々だが①演繹・帰納といった推論過程、②推論過程を可及的に短くし得る方法如何(⇒一義的方法は無く場面により違う)、③客観的推論の具体的内容、④推論の道具たる言語、語や文章解釈の方法論、⑤科学の社会的認知の方法等々。面白いが、広範囲すぎるため内容が散漫になっている気がしないではない。なお著者は多分、コンピュータ・人工知能等情報工学の専門家か。
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2017年1月23日
- 読了日 : 2017年1月23日
- 本棚登録日 : 2017年1月23日
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