長らく積んでた「賭博者」やっと読みました。ドストエフスキーにしては短い物語で登場人物達の関係もそれほど混み入ったものではなく、読みやすい部類です。でも描かれる物語はドストエフスキー特有の圧倒的な熱量を有しており、凄まじい。人々の金銭欲と愛憎の渦、賭博場の熱狂……人間の持つ欲を剥き出しに描写する。賭博台で賭けているのは金銭だけではない。己の地位、誇り、未来、命すらも賭す。伸るか反るか、勝つか負けるか、正しく賭博場は人生遊戯。気性の激しいアントニーダが好きなキャラでした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外文学
- 感想投稿日 : 2019年9月27日
- 読了日 : 2019年9月27日
- 本棚登録日 : 2019年9月23日
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