つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫 よ 18-1)

著者 :
  • 筑摩書房 (2005年11月10日発売)
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本棚登録 : 6454
感想 : 797
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いつぞや どなたかのレビューを読んで本棚に登録していた本。

ふと読みたくなり、図書館で借りた。

バタバタジタバタと日々過ごし、
忙しくしている割には、何も残らない。
そんな風に感じている自分に
時が処方してくれた本のようだ。

たまたま休みとなった平日の暖かい昼下がりに
のんびりとした気持ちでページをめくり、
なんとも言えない懐かしさと
ゆったりとした時の流れを感じることができ、
癒された。

この雨降り先生のように
本当にやりたいことを右の机に積み上げて、
日々生活のための左の机にかかりきり
という気がしてならない。

月舟町の小さな食堂で
常連客が掛け合うたわいない話が
何か哲学的で、宇宙の謎をとくような
不思議な味わいがある。


「もし、電車に乗り遅れて、ひとり駅に取り残されたとしても、まぁ、あわてるなと。黙って待っていれば、次の電車の一番乗りになれるからって」

というバリスタ、タブラさんの言葉が心に響いた。
2022.3.14

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 913日本の小説
感想投稿日 : 2022年3月14日
読了日 : 2022年3月14日
本棚登録日 : 2020年7月27日

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