頭脳を持てあましている探偵、ホームズのもとに女性からの依頼が舞い込みます。それは、謎の人物から送られた招待状に友人として同席してほしいというものでした。
ホームズのレクチャーする推理学、陰惨な殺人現場に残されたサイン、犯人との知恵比べとなる追跡劇、そして謎の財宝とそれにまつわる奇妙な逸話…。ドイルのストーリーテラーとしての手腕がいかんなく発揮されている作品でした。シャーロキアンという熱狂的なファンが世界中にいるのも頷けます。
しかし、事件が終結し、ホームズが手を伸ばすのはやっぱりコカイン。19世紀末のロンドンでは珍しくなかったのかもしれないけれど、薬物がタブー視されればされるほど、このジャンキーな主人公は挑発的な輝きを帯びてきますね。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年10月3日
- 読了日 : 2015年10月3日
- 本棚登録日 : 2015年10月3日
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