のし上がっていくためなら、汚い手を使うのもありの時代。
奴隷だった王(ワン)は、嫁に来てくれた美人とはいえない相手を、「子供も産んでくれたし大事にしよう」と思う。
が、彼女のおかげで財をなした後は、美しい娼婦に心を移すようになる。
妻の献身で裕福な立場になれた負い目が、余計彼女を遠ざけさせたのだろうか。失意のあげく死んでいった妻を、王は忘れようとする。
晩年には心から自分を慕う可憐な愛妾に癒される。現実はそんなものかもね。
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カテゴリ:
海外文学
- 感想投稿日 : 2009年7月25日
- 本棚登録日 : 2009年7月25日
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