ヘンリー・メーヴェル卿の初登場作品です。
曰く付きの館の離れで起きた密室殺人がテーマなのですが、泥濘に足跡がなく、離れは内外からの施錠という強固すぎる密室が目を引きます。
殺人が起きた時、被疑者達は光のない部屋で互いの動向が分からず、頼りは音だけという状況も事件の混迷に拍車をかけます。
そこに離れに向かう2つの戸口には人が立っていたというのですから、カーの不可能犯罪への執着っぷりは尋常ではありません。
やがて第2の殺人がおこり、そこから一気に事件は解決へと向かいます。
その真相は強烈。そんな手があったとは…いや、わからねーよ。と思ってしまう向きはありますが伏線はしっかりと張られているので納得です。
にしても第2の殺人での趣向に気付けなかった自分が恥ずかしい…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年6月11日
- 読了日 : 2015年6月4日
- 本棚登録日 : 2015年6月4日
みんなの感想をみる