萩原朔太郎 × しきみさんコラボ作品
「猫町」読みました。
東京から北越の温泉に出かけた詩人である「私」がこの物語の主人公。
温泉場からひとり山道を歩き迷いながらも麓に到着するとそこに「繁華な美しい町」を発見した。
こんなに辺鄙(へんぴ)な山の中に…と容易に信じられない思いを持ち、美しい町の為に緊張感を感じて徐々に不安な気持ちになっていく「私」。
すると通りの真ん中を走る黒いものの姿が。
それがその町の全体の調和を破った………と思ったとたん、
猫、猫、猫、猫、猫、猫!
どこを見ても猫ばかりだった…。
猫の大集団、猫ばかり住んでる町……??
というストーリー。
なんとも、なんとも不思議な物語でした。
実は私、この主人公と同じように…。
方向音痴なのですよね。
読んでいてちょっと親近感を覚えました。
私は、はじめて行く道や場所は、緊張します。
行く道と帰り道は逆の景色になって、たったそれだけのことで東西南北、右と左が分かりにくくなって焦るという経験が、あります…(笑)
あと、はじめて行った場所なのに、以前来たことがあるような感覚や、懐かしい感覚などの不思議な気持ちもなったことがあり、この本は興味深く読めました。
大きなストーリー展開はないので、作品として難しいように思うのですが、詩人ならではの描写力で、不思議な世界に入り込ませてしまう力は流石だと感じました。
「世界の中心で愛を叫ぶ」の主人公の名前は
朔太郎。
たしか…萩原朔太郎からとった……、
というのを思い出しました!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年8月4日
- 読了日 : 2023年7月31日
- 本棚登録日 : 2023年7月31日
みんなの感想をみる
コメント 6件
なおなおさんのコメント
2023/08/04
チーニャ、ピーナッツが好きさんのコメント
2023/08/04
チーニャ、ピーナッツが好きさんのコメント
2023/08/05
かなさんのコメント
2023/08/05
チーニャ、ピーナッツが好きさんのコメント
2023/08/05
チーニャ、ピーナッツが好きさんのコメント
2023/08/05