ブラウン神父の知恵 (ちくま文庫 ち 12-4)

  • 筑摩書房 (2016年1月7日発売)
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感想 : 7
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ノロマな動きにみえて頭の回転は早いブラウン神父の名推理を描いた短編集第2作目。前作と比べると相棒フラウボーの出番は減ったがその分話が更にバラエティーになった感がある。分かりやすいような分かりにくいよう何とも言えない文章により人を幻惑するようなトリックは前作同様。
公正な機械でも判断する人間により誤りが生ずるというまんまのタイトル『機械の誤り』は本書発表の100年以降経った今でも通ずると思う。
シャーロック・ホームズは第二短編集で過去がある程度判明し『最後の事件』で劇的な決着を見せるがコチラの神父の場合キャラクターはハッキリしているが素性が謎めいていて神出鬼没的な要素がある。相棒が元泥棒現探偵(探偵も引退しているような仄めかしもある)という点も含めてやはり不朽の名探偵の一員といえるだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年12月7日
読了日 : 2023年12月6日
本棚登録日 : 2023年12月6日

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