佐幕の権化・小栗上野介登場。しかし、徳川慶喜が彼の作戦を実行しなかったがために、一挙に討幕へと崩れ落ちた。竜馬の「長州が可哀そうではないか」の一言で薩長同盟が成就したくだりは、本巻の山場であろう。薩長同盟成った後、寺田屋事件で負傷した竜馬とおりょうの、日本初と言われる、新婚旅行が興味深い。竜馬夫妻が湯治をしたという塩浸温泉は、著者が訪れた当時は地元のタクシー運転手も知らぬ場所だったらしいが、この「竜馬がゆく」が世間に知られるようになった後に有名になったようだ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2020年1月17日
- 読了日 : 2020年1月17日
- 本棚登録日 : 2020年1月17日
みんなの感想をみる