ガラスの動物園 (新潮文庫)

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ただただ悲しい話。救いようがない。

作品には、ヒステリックな母親、びっこでガラスの置物ばかり集めるメンヘラの姉、阿片に手を染めた倉庫勤めのぼく、が出てくる。
母親が姉の結婚を心配して、ぼくに相手を紹介させる。偶然にも、紹介されたジムは姉が昔恋した人だった。惹かれ合う二人、姉の凝り固まった心が溶けかける。しかし、ジムには婚約者がいて、姉のもてを去って行く…という一晩の物語。

主役が全員どうしようもない状況。その上、また絶望に突き落とされるという無慈悲な話を、これでもかというくらいに、美しく(ガラスの置物を扱うように)書いた作品。
読んだあと、憂うつになった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 戯曲
感想投稿日 : 2012年1月9日
読了日 : 2012年1月9日
本棚登録日 : 2012年1月6日

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