2020.4.15読了
リアルタイムで発売されるコミックや大百科的なミニサイズの分厚い本等を貪るように読み、アニメも6時50分から放送されていた頃からオンタイムの放送と日曜の朝の再放送まで欠かさず観ていて、ドラえもんと誕生日が同じということもあって、大切なことは全部ドラえもんから教わったと思うほど思い入れが強かったのですが、50周年の節目に刊行された本書になかなか手が伸びなかったのは、134頁税抜700円という金額設定もさることながら、大山のぶ代さんの悲劇を目にし、わさびさんに未だに違和感を持ってしまっていることや、やはり昔を振り返っている余裕のない現状の慌ただしさにあったのだと思いました。
この度、外出自粛の折りでもあり、改めて購入して読みましたところ、やはり懐かしさとあの頃感じた温もりに包まれ、幸せな気持ちになります。
それにしても、自分の存在意義をなくすことを目的として先祖(のび太)の手助けをしにきている「ドラえもん」という存在(永井均「マンガは哲学する」参照)は、根源的に切なさをはらんでいると思います。
各年代ごとに細部が書き分けられている6パターンの第1話、昭和44年の作品誕生秘話、解説、巻末の全コミック収録作品一覧等が収録されています。
ドラえもん好き、藤子・F・不二雄先生好きには、たまらない一冊です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
1️⃣文学
- 感想投稿日 : 2020年4月22日
- 読了日 : 2020年4月15日
- 本棚登録日 : 2020年4月15日
みんなの感想をみる