イスラーム戦争の時代: 暴力の連鎖をどう解くか (NHKブックス 1057)

著者 :
  • NHK出版 (2006年4月1日発売)
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感想 : 6

ムスリムは1つの共同体。人種、民族、所属する国家を超えて1つの共同体を構成するという意識を持っている。この共同体のことをウンマという、人種や民族が異なっていても信仰のうえではアラーへの絶対的な帰依がムスリムたる条件である。
法制度において西洋とイスラムでは異なる。
オランダはムスリムに寛容的である。
アメリカには文明の衝突を引き起こす軍事力はあっても支配を実現するための経験と論理がない。一方、国家理念への執拗なこだわりや国民国家の原則を堅持する欧州諸国はより深い部分での衝突をイスラムとのあいだにもたらす。
西欧が作り出した人の法とが支配する国家、イスラムが作り出した神の法が支配するムスリムの両者が原理的に整合しないことは明らか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: イスラム
感想投稿日 : 2011年10月3日
読了日 : 2011年10月3日
本棚登録日 : 2011年10月3日

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