スハルトの経済改革実行の約束を誰も信じなかった。信じないからルピアを買わない。ルピアの値は戻らない。それどころかインドネシアの企業はドル建て債務返済のため少しでもドルを調達しようとルピアを売る。しかし誰もルピアを買わないからルピアはさらに下げる。企業の資金繰りはますます悪化する。スハルトを辞任へ追い詰めた力は社会不安の極めてアナーキーな表出を背景とする学生運動の国民運動への拡大にあった。
ジャワ人か外島人かで誰が権力を取るかが争点になる。
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カテゴリ:
インドネシア
- 感想投稿日 : 2010年4月29日
- 読了日 : 2010年4月29日
- 本棚登録日 : 2010年4月29日
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