日本の現代文学においても、村上春樹に先行する世代の文学には、性描写が過激なものも少なくない。
どういうわけか、日本の近現代小説は男女の愛や性を描く時、夫婦愛ではなく、不倫の愛を好んで扱ってきた。だからたいてい、夫婦の愛や性は、倦怠期や偽りのものとして描かれてきたのだ。むしろタブーを犯すインモラルな性愛の方に真実の愛を見出そうとしてきたのが、これまでの日本文学の主流だと言える。
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カテゴリ:
村上春樹
- 感想投稿日 : 2014年7月27日
- 読了日 : 2014年7月27日
- 本棚登録日 : 2014年7月27日
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