チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1982年9月28日発売)
3.78
  • (253)
  • (317)
  • (405)
  • (27)
  • (6)
本棚登録 : 2766
感想 : 272
5

ルネサンス期の武将、チェーザレ・ボルジアを主人公とする歴史小説。
序章のチェーザレの剣のくだり、チェーザレとダ・ヴィンチとの出会いのシーン、そしてダ・ヴィンチのデッサンと一緒に発見されたマントのエピソードなど、極力抑えた筆致の中から、それでも情感が零れ落ちるような名文が多い。
大長編でもハッピーエンドでもないけれど、贅沢な読書を堪能できる豊かな小説。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年2月4日
読了日 : 2022年2月4日
本棚登録日 : 2022年2月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする