自省録 (岩波文庫 青 610-1)

  • 岩波書店 (2007年2月16日発売)
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10年前から手元に置いて読み返している作品です。元の文章なのか翻訳の仕業かは分かりませんが、いちいち言葉尻が激しくて面白いです。笑

言ってることは正しいけど、ツッコミどころが多いところも好印象です。例えば、
「驚かぬこと、臆さぬこと。決してあわてたり、しりごみしたり、とまどったり、落胆したり、せぬこと。またおこったり、猜疑の心をおこしたりせぬこと。」というフレーズがあります。
単純に気をつけることが多すぎるし、そんな一気に書かずに分けて書いたら?とか思います。笑
一気に書きすぎて、早口言葉みたいになっていたので、めっちゃ笑いました。

とはいえ、普通に刺さるフレーズもたくさんあります。特に「公益を目的とするのでないかぎり、他人に関する思いで君の余生を消耗してしまうな。」は、すべての人に知ってもらいたいほど良い言葉。
他にも人生を変えてくれるような有益な言葉が多くあります。
ちなみに「克己の精神と確固たる目的を持つこと」は語呂が良くて好きです。ラップみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年4月3日
読了日 : 2018年2月26日
本棚登録日 : 2018年2月26日

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