ひさしぶりに読んだ三浦哲郎。最後に掲載されている姉についての話「地唄〈黒髪〉の想い出」がとてもよかった。八十六歳の姉、その会話がゆっくりとしていて、愛情にみちあふれている。さりげない一つ一つの言葉にこの姉弟が歩んできた道程、そしてつよい絆というものをひしひしと感じた。この一編があるだけで、ああよかったという気持ちになった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年5月20日
- 読了日 : 2022年5月20日
- 本棚登録日 : 2022年5月20日
みんなの感想をみる