文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2006年9月16日発売)
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感想 : 297
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『絡新婦の理』まではいくつかの並行する事件がやがて絡み合うという性質上、その長さ・分厚さにも必然性か感じられたが、どうも本書はいたずらに厚いというだけな気がする。
無駄な語りが多いわりにたいした事件も起きず、存在や死に対するいくらか哲学的な対話はあまりに露骨に結末を暗示している。
『魍魎の匣』を読んだときの衝撃をもう一度味わいたいなぁ、などと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年5月20日
読了日 : 2017年5月20日
本棚登録日 : 2017年5月20日

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