4人の少年達が松籟舘で、自分のことについて告白する。それぞれが辛い過去だったり、秘密があったりして重い話だった。だか、読んでいて不思議と「重い」と感じることは無かったように思う。いや実際、「重い」と感じてはいたが、すぐに無くなったイメージ。寛治や統の陽気さによるものなのか、作者の場面切り替えが上手かったのかよく分からないが、話の内容の割には読みやすかった印象を受けた。
ラストでは、伏線を回収するような事はせず、自然に終わったイメージだった。残っている謎もあったが、自分の中では不思議とモヤモヤとした感じは無かった。
4人とも、ギスギスする事はあったが、それでも見えない友情がある所に、なんだか羨ましさを感じた。
最初、ネバーランドというタイトルがよく分からなかったが、解説をみて、「4人が過ごしている時間そのものが、青春時代というひとときそのものが、長い人生の中では、ネバーランドなのである」という所をみて納得した。
たった1週間のお話で、伏線回収などもあまり無く物足りなさを感じる事もあったが、4人の共同生活や小さな事件には、ワクワクさせる要素があって面白かった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年3月30日
- 読了日 : 2023年3月30日
- 本棚登録日 : 2023年3月27日
みんなの感想をみる