- ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来
- ユヴァル・ノア・ハラリ
- 河出書房新社 / 2018年9月6日発売
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人間は21世紀にガチの神になれる!
これから人類が目指すのは人の神へのアップデートだ。なぜそう言えるかには、3つの理由がある。
★古代の人々が信仰していた神々の能力を、科学の力で現代人は今まで手に入れてきた。(◯◯神が作物を実らせる。→現代は科学の力で作物を実らせれる。)
★人間中心主義による人間だけの特別視。その他の動物を家畜とみなすこと。 環境が破壊されようが、他の動物が苦しもうが知ったこっちゃないという考え。
★死を最も恐れている。 宗教も科学も経済も政治も死に関係する内容が最も重要視されている。大昔から死の問題が最大だった。
これらから、21世紀の人類は神を目指すのは間違いない。
しかしこういった予測を正確にすればするほど、その予測を知った人達の行動によって未来は変えられてしまう。
著者は未来を変えるために本を書いたのだ。
2019年2月26日
- 歴史入門 (中公文庫 フ 14-1)
- フェルナン・ブローデル
- 中央公論新社 / 2009年11月24日発売
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今までの歴史は事件や戦争などに焦点を当てていた。
例えば
1789年 フランス革命
1937年 日中戦争
など。
でも本当の歴史はいろんな要素が複雑に絡み合って、その結果として事件などが起こる。そこでブローデルは、本当の歴史は事件や戦争に焦点を当てても理解できないと思い、その背景にある経済や文化などに焦点を当てた。
この視点の変化により「なぜ」歴史はそう動いたのか、という流れが理解されるようになった。
この「なぜ」というのを理解するためには心理学、経済学、社会学、地政学、政治学など色々な学問に精通しておく必要がある。
一つの見方ではなく、色々な学問を使った総合的で多角的な歴史アプローチを発明したのがブローデルである。
これにより、初めて歴史が時間的にも空間的(グローバル的)にも繋がるように認識されだした。
それ一個だけで生じている歴史的事件などは一個もなく、全ての出来事が時間的にも空間的にも関係しあっているのだ。
つまり、ヨーロッパで起きたルネサンスが資本主義になり、日本の明治維新に繋がっており、第二次世界大戦にも繋がっているのだ。
2019年2月14日
- 一四一七年、その一冊がすべてを変えた
- スティーヴン・グリーンブラット
- 柏書房 / 2012年11月1日発売
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スピノザ、アインシュタイン、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ホーキング博士、トマス・ジェファーソン、言い方は違えど知識人は皆この死生観にたどり着くようです。
全ての物は原子からできており、人間の魂などもそうだということです。つまり死んだらバラバラの原子に戻る(宇宙に還る)だけで、魂だけは残るとか死後の世界があるとか、そういうことはないですよ、ということです。
エピクロスの哲学を継承した、紀元前の哲学者ルクレティウスはこのことを綺麗な言葉で言いました。
「入ってきた時と同じように。それはあなたが死から生へと辿ったのと同じ道である。何も感じず、何も恐れず、再び生から死へと進んでいくのだ。あなたの死は宇宙の秩序の一部であり世界の生命の一部なのだ。我々の生命はお互いから借りたもの。そして人は走者のように生命のたいまつを引き継いでいく。」
この考え方からルネサンスが始まり、現代社会を創りました。
最後の章に書かれているトマスジェファーソンについて。
宗教国アメリカの創始者であるトマスジェファーソンが本当は無神論者であったことは驚いた。
※ただ、国家の結束のために公言はしていない。
2019年2月7日