桐野夏生さんの短編はどれも面白かった。その中でも(ジェイソン)と(錆びる心)が、特に良い。ジェイソンの主人公がとうとう酩酊後の我が姿を知る事になる。酒が無くても常軌を逸した行動を批判され、自分だけが知らされていない呼び名が普通に通じている事がある。「スピーカーさん」なんて言われている事も知らず交友関係が広く情報通を自慢気に話されるとつい傷付けずに助言する方法はないものかと思ったことがある。そう言う自分にも、
気付けない事実があるのでは?怖いなと思った。
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- 感想投稿日 : 2022年11月14日
- 読了日 : 2022年11月14日
- 本棚登録日 : 2022年11月14日
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