蛭子の論語 自由に生きるためのヒント (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年11月10日発売)
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本棚登録 : 167
感想 : 30
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蛭子さんが『論語』に共感したり、自身の考え方を教えてくれる本。

自分が死んでしまうとき以外は、死ぬ気で頑張る必要なんてない、と言いつつも、自分が競艇で舟券を買った選手に限っては死ぬ気で頑張ってほしい、とオチをつける蛭子さん。最高としか言いようがない。


蛭子さんが孔子の考えに同意しなかったのは、身内の罪をどうするか、についての部分。

”葉公孔子に語げて曰く、吾が党に直躬なる者有り。其の父羊を攘みて、子之を証せり、と。孔子曰わく、吾が党の直なる者は、是に異なり。父は子の為に隠し、子は父の為に隠す。直は其の中に在り、と。(子路第十三 十八)”

父の窃盗を証言する子がまっすぐではなく、父の悪事を隠す子がまっすぐだ、という孔子の教え。
蛭子さんはウソの証言をしてかばったりするとやっかいなことになるし、余計なことはなるべくしないほうがいい。ありのままに話す。それが最善だと思う、と言う。
自分も蛭子さんの考え方と同じ。身内への情と、罪をかばうことは違う。

蛭子さんの考えは深い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 蛭子能収
感想投稿日 : 2021年1月24日
読了日 : 2021年1月21日
本棚登録日 : 2021年1月21日

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