黒革の手帳、砂の器、わるいやつら、と読んだので、次はこれ。
割烹旅館で働く民子、脳軟化症の寝たきり夫に縛られ、家に帰れば理不尽に責められ迫られて、その描写がねちねちしてて非常に気持ちが悪かった。民子が可哀想だと思って読んでたら、料亭の客として知り合ったホテル支配人の小滝を足掛かりに、夫を事故に見せかけて焼殺、その後政財界の黒幕の愛人に収まってちゃっかり見返りを要求するなかなか根性の座った太い女だった。またこの政財界の黒幕の鬼頭という老人が気持ち悪いこと…そして、民子の夫殺しを疑って独自捜査をしている久恒という刑事も、正義心からではなく民子の身体目当てだったり、とにかく強欲な人間ばっかりが出てきてうんざりした。
人の道を踏み外しけものみちに迷い込んだ人々の辿り着く先は…
下巻に続く。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2022年9月28日
- 読了日 : 2022年9月13日
- 本棚登録日 : 2022年9月15日
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