夕暮れ時、見知らぬ町佇んでいると、どこか違う世界に迷い込んでしまうような気持ちになる事がある。
山麓の学校に営業に出かけた帰り、駅へのバスを待っていた時に、このバスに乗って帰ったらどこか別の世界にに連れていかれそうだなと思ったことが、私にはある。
夜行列車。人が疎らになったホームに静かに列車が滑り込んでくる。
乗車駅は、まだ他のホームには沢山の乗客が残っているけど、列車が発車し、停車駅を数えるたびに疎らになっていくホーム。
そして、うす緑にぼんやり浮かぶ駅の姿を見ていると、やはりどこか違う世界に入り込んで行ってしまうような気持ちに襲われることがある。
夜行。
普段見慣れた世界、普通の生活が、いつのまにか違うものになっている。そんな気持ちになる事を思い出させてくれる物語だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2018年2月27日
- 読了日 : 2018年2月27日
- 本棚登録日 : 2018年2月23日
みんなの感想をみる