(とてもよい作品だと思いますが、わたしにとっては繰り返して読むものではないので、星は三つにしております。)
玄奘三蔵について、新書のサイズでとてもきれいにドラマティックにまとめてあります。
私も旅が好きですので、玄奘が旅にでるときの心躍る気持ち、大変理解できます。
高昌国の王様とのエピソード(そしてその娘婿)も涙が出そうになります。
ただ、玄奘が立ち寄った国、とくに歓待してくれた国で往々にして政変がおこったり、滅びたりしているのが気になります。
作者は、裏に唐の政治的な関与をほのめかしていますが。
玄奘を歓待してくれる国は、仏教に対する関心も高く、親中国的なところであろうと思うので……そこを無理に政治介入をする必要はないように考えるのですが、どうでしょうか。
この件について、自分で直接調べたりする時間はないのですが、ちょっと気になりました。
自分も先日ウズベキスタンにいったばかりで、玄奘が味わった当地の名物(ナン、牛肉羊肉、ヨーグルト、蜂蜜)がそのまま現代でも残っていたことを嬉しく思いだすことができました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
玄奘三蔵
- 感想投稿日 : 2020年2月17日
- 読了日 : 2020年2月15日
- 本棚登録日 : 2020年2月15日
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