フランケンシュタインの方程式 (ハヤカワ文庫 JA カ 2-13 ドタバタ篇 梶尾真治短篇傑作選)
- 早川書房 (2003年9月1日発売)
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感想 : 11件
カジシンの爆笑短編集。期待通りおもしろかった。一気に読める楽しさがある。通勤時間も何のそのって感じで良かった。
「フランケンシュタインの方程式」は、俗に言う冷たい方程式。空気が一人分しかない宇宙船で二人がどう生き延びるのかってこと。ユニークな解決とどんでん返しがとても楽しい。
次の「干し若」は、蚊がキーワードになる吸血鬼騒動もおもしろい。ラストのひねりは痛快だ。
続いて「宇宙船〈仰天〉号の冒険」は、確かにオチは強烈なんだが、読めてしまってイマイチかな。
さらに「泣き婆伝説」。これはあまりおもしろくない。うまく感想が書けないほどおもしろくない。
そして「ノストラダムス病原体」は、大上段に構える割には、オチが平凡。なかなかおもしろいがショートショートでよい感じ。
「地球はプレイン・ヨーグルト」については、ラストの有名なこのお話も確かに味がある(洒落かな)んだが、インパクトは小さかった。あまり好みではないということか。
総じて、「データ」を「データー」と書く癖が作者にはあるようだ。これ気になるなぁ。どうでもいいような話だけれど、私はとても気になる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2012年5月16日
- 読了日 : 2012年5月19日
- 本棚登録日 : 2012年5月16日
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