悪魔の孤独と水銀糖の少女 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2018年5月10日発売)
3.39
  • (14)
  • (22)
  • (24)
  • (7)
  • (7)
本棚登録 : 327
感想 : 36
5

「さみしいヨ」
愛など知らない男と、愛しか知らない少女が出会った時折、末路を迎えたはずの物語が動きはじめる。水銀糖の少女の、命をかけた最後の恋は、滅びの運命に抗うことが出来るのか。ーーーーー



登場人物みんな、他人に心を寄せながら、自分勝手に生きている。背負う物語はそれぞれに凄惨なのに淡々としているのは、諦めにも似た覚悟なのかと感じた。そこにそうあった、それだけの。地の文は詩的でサラサラしているので深く読み込まずスルスル読める。宝石みたいな物語だった。冷たいけど覗くと温かい、キレイだけど冷え冷えしている、感じ。それぞれに孤独だったなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作者 - 紅玉いづき
感想投稿日 : 2020年9月13日
読了日 : 2020年9月13日
本棚登録日 : 2020年9月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする