大崎さんの作品は優しさや透明感が特徴かと思います。ただこの作品は私にはピンとこなかった。
憧れの聡明な姉の影響に引きずられすぎて真の自由や解放が自分にとってどういうことか納得するまでに遠回りをしてしまった。
こんな辛い経験をする必要があったのかと思ってしまいました。
学生運動の時代の空気感が分からないので理解するのが難しいのです。学生運動、ましてや内ゲバに一体どれほどの意味があったのか、もし意味と価値のある行動であったのならば今も継続していてもおかしくないのになぜ打ち上げ花火のように消えていったのか。
そのようなことに振り回された主人公が気の毒にしか見えないのです。
読書状況:読み終わった
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あ行
- 感想投稿日 : 2021年2月6日
- 読了日 : 2021年2月5日
- 本棚登録日 : 2021年2月4日
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