「星の王子さま」の作者の作品だし、イージーリスニングが似合うおしゃれなタイトルだなとずっと思っていたが、読んでみると鋼の意志を持った男達の企業ドラマだった。解り難い描写の連続で、追憶を織り込み時系列も前後するので状況が良く掴めない。そもそもこの郵便飛行機は単座なのか同乗者がいるのかさえも曖昧であった。訳者の堀口大学氏が併掲作『南部郵便』を主に作品の難解さを“厚い母岩に隠された金鉱床”に例えて絶賛されている。その事は納得できるが、もう少し5W1Hをはっきり書いてくれても作品の価値を下げるものではない思う。
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- 感想投稿日 : 2019年2月16日
- 読了日 : 2019年1月26日
- 本棚登録日 : 2019年2月16日
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