絵も話も頭のおかしさが滲み出てる。バットマンが弱々しいせいもあって、作品全体が不穏な感じ。ヒーローコミック感ゼロ。
絵画のような絵は独特で、国内外問わず似たような絵の漫画は無いんじゃないかなぁと思った。
短い話だけど、ページの残り半分は脚本と作者による注釈があって豪華。これを読めば難解な話もなんとなく分かったような気にはなれる。注釈で「ここは聖書の引用で~」「ここは〇〇のメタファーで~」等々色々細かく解説してくれて、「なるほど、凄いなぁ」と思うと共に、「面倒臭ぇ!」とも思ってしまった。
絵は好きだし、ヴィランだけじゃなくバットマンの内面の狂気を描いてたり、自分の好きな要素は色々あるんだけど、娯楽作品と言うより芸術的な方向を目指して作られた作品で、全体としては余り好みじゃなかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2012年1月5日
- 読了日 : 2012年1月5日
- 本棚登録日 : 2012年1月2日
みんなの感想をみる