あるシンポジウムで日本の作家と韓国の作家が出会い、手紙のやりとりをするようになる。冬から始まり冬で終わる、往復書簡によってなりたっている。移ろう季節のこと、節目の習わしや行事のこと、家族や住まいのこと、なんと赤裸々に綴られていることか。特に津島氏の、まわりが口をつぐむ父という人について、自分の力で知り得た経緯や、亡くなった兄や、息子のことなど、なんだか人の手紙をこっそり読むような後ろめたさを感じたほどだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
韓国・半島
- 感想投稿日 : 2009年4月6日
- 読了日 : 2009年4月6日
- 本棚登録日 : 2009年4月6日
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