一昨年に購入し1度読んだが、ふともう一度読んでみたくなり手にとった。
JALという国策会社において経営陣は派閥争いに奔走しながら、一方で組合問題や隠れ赤字のような重要な問題からは目をそむけ、そこに政治が我田引水を目的にJALの資産を食いつぶそうとしていく、その流れを書いている。
いろんなことを書いているが、基本的には経営者をはじめとした役員が自分のことではなく、会社のため、ひいては顧客の為の経営判断をしっかり行うことがまったくできていないことにつきる。
経営の内容や決算数値、航路別の収支等具体的な経営指標はほとんど書かれておらず、経営者を始めたとした「人」の面だけクローズアップしており、かつ、かなり各人に対し人間的な批判をしながら書いているので、これがJAL問題のすべてだとは思ったら間違うと思う。
しかし、経営者とは・・という意味では非常に勉強になった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
経済
- 感想投稿日 : 2012年1月8日
- 読了日 : 2012年1月8日
- 本棚登録日 : 2012年1月5日
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