タイトルどおり、宮本武蔵と戦った者たちの視点で宮本武蔵を描いた本。結構血生臭い描写が続く。武蔵だから仕方がないか。淡々と描いているようだが、想像すると結構ぐっとくるものがあります。読んでも想像しないように!
また、作者はいろいろな研究書などをもとに作者の考える武蔵像を作っている。自分の中に確固とした武蔵像がある人には辛いかもしれない。うまく表現できないが、たぶん、従来の武蔵像とは異なるはず。このあたり気になる人は読んでみることをお勧めします。
短編集だが、全体を通して時の流れとともに武蔵の人物の変化が読み取れるので、面白い一冊に仕上がっていると思う。
直木賞候補に挙がるのはうなずける。血生臭いのも多少は平気であればお勧め。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年7月25日
- 読了日 : 2017年7月25日
- 本棚登録日 : 2017年7月25日
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