卒論が逗子期の某作品なので、逗子期作品がメインに収録されているため読みました。「沼夫人」と「星女郎」です。いちいち読みにくいことこの上ないのは鏡花のデフォ属性ですね。
沼夫人は最初らへんの描写がまんまホラーですっごく怖かった。やっぱ鏡花って怪談話の人なんだなと改めて実感しました。結局お房さんは生きていたのかしら。いや、あれは生きていないんだろうな…
星女郎は話の確信に行きあたるまでものすごおおおく手間かかってるw ほんっと鏡花ってスゲー水増し文だよなあ…あ、褒めてるつもりですがそうは読めませんねw いきなり場面・時間がすっとんだ離れ業やられたときはさすがにポカーンだったよ。
女性二人の秘密の家っていうのはエロティックで、二人の忌まわしい症状とかもなかなか面白い設定だった。けど恐ろしいよー、男性を想像の中で惨殺し、その絵を描かなきゃどうにも気が済まないなんて。その絵が幻となって浮かび上がるシーンとかもめっちゃ怖かった。そういうの読むたび鏡花やっぱすげーおもれーとか思っちゃう私でした。卒論頑張ります。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
純文学
- 感想投稿日 : 2009年7月27日
- 読了日 : 2009年7月27日
- 本棚登録日 : 2009年7月27日
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