主に未解決事件を扱っているので、松本清張版「コールドケース」のような趣です。第一巻は、まだ歴史の単独の事件の調査本ですが田中義一、森恪、など第二巻以降で主要な人物となる人物たちがチラチラと顔を見せます。彼らの運命が交差し、次第に不穏な空気を作り、次第に日本全体を大戦に向かわせて行くと思うと続きが楽しみでたまりません。昭和一桁の日本は本当に酷い時代で、政党政治の閉塞感など、現在に通じるものがあります。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
昭和史
- 感想投稿日 : 2012年1月1日
- 読了日 : 2012年1月1日
- 本棚登録日 : 2012年1月1日
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