[我を愛する歌]
とにかく読みやすい。短詩型に慣れていないわたしでも、軽々と読めてしまう。世が世なら、それこそ「つぶやき」として、衆目の前で書き流されていた言葉たちなのかもしれないと思う。それにつけても、死ぬだとか、死にたいだとかが、簡単に言葉にされるものだなと思い、さらに、啄木の怒りや卑屈さを表現するかのような言葉をさらに目にし、ああ、そう言えば、この項のタイトルは「我を愛する歌」だったのだと、あらためて確認し、なんとなく啄木を身近に思ってしまうことのおかしさ。「教科書」で学んでいた頃とは違う、ただ言葉だけで啄木を追う面白さを思う。
読書状況:いま読んでる
公開設定:公開
カテゴリ:
文学
- 感想投稿日 : 2020年10月6日
- 本棚登録日 : 2020年10月6日
みんなの感想をみる