ヘーゲル思想の全体像を、『法哲学綱要』『歴史哲学講義』中心に再構成しようとする試み。生活経験の抽象化、思想的伝統との対決という側面から、フランス革命とそれに対するドイツの反応をヘーゲル思想を読み解く上での重要な要素と位置づけている。そのため、絶えず同時代の出来事やカント哲学やキリスト教思想との関連が振り返られ、近代自然法論者にして歴史主義者という、従来統一的に把握されてこなかったヘーゲル像が浮き彫りにされている。
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- 感想投稿日 : 2013年12月31日
- 読了日 : 2013年12月31日
- 本棚登録日 : 2013年12月31日
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