病を癒す奇跡の泉があるという亀恩洞の前で、首のない無惨な遺体が発見された。それを皮切りに、平穏な村は惨劇の舞台と化していった…
賛否両論らしいですがが、わかる気がします。
読みやすい文体は裏を返せば軽い。会話文の軽妙洒脱の裏を返せば、深みがなく怪しさが足りない。トリックもさほど巧妙ではなく、古典作品へのオマージュならば、いっそ更に荒唐無稽なほうがよかったのかも…とってつけたような探偵が浮かないためにも。
全体を一言で言うなら、雰囲気が足りません。
とはいえ長い割にさくさくと読め、おどろおどろしくない推理小説をお求めならちょうどいいかと。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
現代
- 感想投稿日 : 2023年10月28日
- 読了日 : 2009年8月14日
- 本棚登録日 : 2023年10月28日
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