美濃牛 探偵石動シリーズ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2003年4月15日発売)
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本棚登録 : 153
感想 : 21
2

病を癒す奇跡の泉があるという亀恩洞の前で、首のない無惨な遺体が発見された。それを皮切りに、平穏な村は惨劇の舞台と化していった…

賛否両論らしいですがが、わかる気がします。
読みやすい文体は裏を返せば軽い。会話文の軽妙洒脱の裏を返せば、深みがなく怪しさが足りない。トリックもさほど巧妙ではなく、古典作品へのオマージュならば、いっそ更に荒唐無稽なほうがよかったのかも…とってつけたような探偵が浮かないためにも。
全体を一言で言うなら、雰囲気が足りません。
とはいえ長い割にさくさくと読め、おどろおどろしくない推理小説をお求めならちょうどいいかと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 現代
感想投稿日 : 2023年10月28日
読了日 : 2009年8月14日
本棚登録日 : 2023年10月28日

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