親子の時間

著者 :
制作 : 岡崎武志 
  • 夏葉社 (2014年7月25日発売)
3.50
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本棚登録 : 110
感想 : 9

庄野潤三の家族小説集。『山茶花』を除き、全て文庫未収録の作品が選ばれている。
収録作は短編としても短めのものが大半だが、ちょっとした会話や景色が鮮やかに切り取られて、読んでいると気持ちがいい。特に親子の会話は暖かい。
収録作で最も長い『山の上に憩いあり』は、河上徹太郎との交遊を描いたエッセイ。ジャンルとしてはエッセイになるのだろうが、庄野潤三の家族小説のように暖かい味わいがあった。この時代の文士は家に招いたり招かれたり、人間関係が濃密だなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年8月11日
読了日 : 2014年8月11日
本棚登録日 : 2014年8月6日

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